ジャッキー世代!
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男たちの挽歌
2006-04-01 Sat 17:18
英雄本色

製作年度:1986
公司:新藝城(電影工作室)
原題:英雄本色/A BETTER TOMORROW
監督:ジョン・ウー
出演者:ティ・ロン、チョウ・ユンファ、レスリー・チェン、エミリー・チュウ、レイ・チーホン、ケネス・ツァン、シン・フイオン、田豊、石燕子、ツイ・ハーク、ジョン・ウー
一言:香港映画史に燦然と輝く伝説の映画。その歴史的位置付け、周囲に及ぼした影響は、アジア映画界にとってあのブルース・リー登場以来の衝撃と言える。事実、地元香港ではその後の映画界の潮流を大きく変えるとともに、日本においてもそれまでの香港映画のイメージを覆し、あらゆる層にまたがる新たな香港映画ファンの獲得に大きく貢献した。またその評判はアジアはもとより遠く欧米にも伝播し、比類なき完成度で世界中の目の肥えた映画ファンを唸らせた。コレ以後、同系列作品が次々と製作されることになるが、そのどれ一つとして本作を超えることは出来なかった。(ってか当然だ!)
出演者は皆イイ!とにかくイイ!!本来脇役であったはずのチョウ・ユンファは、その神々しいまでの存在感とカッコ良さで本作を完全に自分の映画としてしまった。これ以前も、演技者としては優れたものを評価されながらヒット作に恵まれなかったユンファは、この一作で一気にブレイク。"金像奨"では共演のティ・ロンを退け最優秀主演男優賞を受賞し、"亜州影帝"の称号を得てスーパースターの道を突き進むことになる。本来主役であるティ・ロンだって決して負けてはいない。男の悲哀、辛さ、シブさ、そしてカッコ良さ等多方面で魅力全開で、これまたヤバイよ。かつては"ショウブラ(邵氏)"の大スターでありながら、80年代はヒット作から見放され台湾へ都落ちしていたティ・ロンは、コレで第一線に華々しくカムバックを果たし、伝統の"台湾金馬奨"では見事最優秀主演男優賞の栄誉を得る。そしてレスリーも小憎らしくて、儚げでイイんだなぁ~ "モニカ"の大ヒットで、アイドルとしては確たる地位にあったレスリーだったが、本作をキッカケに演技者として大きく開眼することになった。またレスリーの唄う主題歌は心に染み入り、非常に印象的。男の映画の中にあって、紅一点エミリーはとてもキレイ。幸薄い役だけど彼女の出てる場面は心休まり、束の間ホッとさせてくれるね。そしてチーホン!彼は本作最大の功労者かも。前半の小者振りとその後のなり上がり振りのギャップ、憎々しくてホントイイ。全く同情の余地がないくらい徹底的に憎まれ役やってくれたお陰で、他の"ノワール"モノと一線を画してるとこもあると思うよ。また、それ以前にも多くのヒット作を手掛けながら職人監督の地位に甘んじてきた結果、所属していた"ゴールデン・ハーベスト(嘉禾)"と衝突し台湾へと追われていたジョン・ウーは、解き放たれたかのように自身の作家性に目覚めるとともに、独自のスタイリッシュな映像、語り口を確立し、一躍ハリウッドさえもが注目する存在となっていく。そしてプロデューサーとして作品をまとめ上げたツイ・ハークはその名を不動のものとし、以後絶頂期を迎えた香港映画界を先頭に立って牽引し、様々なトレンドを産み出すことになる。
ストーリーには寸分の隙なく、エモーショナルに訴えかけてやまない映像はケレン味溢れ、心を揺さぶり、これ以上ない程にカタルシスを発散させてくれる。チョウ・ユンファのスタイリッシュなガン・アクションは、血生臭い殺戮シーンを美しくすら見せる。
出来上がった作品は、コレに結集した全ての人々が、それぞれのベストの働きをして見せたその記録をフィルムに焼き付けた結果だ。1986年の夏期に公開された香港では、圧倒的なまでの支持を受け、堂々と興行新記録を達成!そして後々、現在に至るまで人々の心に深く刻み込まれた。同時代のあらゆるモノを巻き込んだ正に伝説の一作であり、そのインパクトは後の『インファナル・アフェア(無間道)』の比ではない。
日本でも、香港公開より約一年後の1987年春に劇場公開されるも、残念ながら不発。しかしながら、当時普及し始めたレンタルビデオ店に並ぶと口コミでその評判が伝わり広く一般に浸透、そして改めて評価されることとなった。結果日本でも、圧倒的な魅力を見せたチョウ・ユンファは大人気となり、ブルース・リー、ジャッキーに続く、第三の香港スターと認識されるに至った。さらに香港映画そのものに対する世間一般の見る目をも変えさせたのだった。
私も香港映画好きの端くれとして、コレが話題になった当時からその存在は知っていた。そして日本公開から2年後の1989年3月、高校受験間際にTVロードショーにて初鑑賞し、そして打ちのめされた。とにかく素晴らしかった。丁度同じ頃何かで、当時の香港映画界について書かれた記事を目にした。"今香港では、チョウ・ユンファの人気がジャッキー・チェンのそれを圧倒している" 確かに、その頃のジャッキー映画には既に、以前のような面白さ、高揚感は感じられなくなっていた。そしてそれを無意識の内に誤魔化しながら、ジャッキーの新作を観ていた自分がいた。そんなジャッキーを尻目に、この傑作とチョウ・ユンファのカリスマ的な存在感を突き付けられ、今以上に熱狂的なジャッキーファンだった当時の私は、ユンファをジャッキーの敵と位置付け(笑)、以来チョウ・ユンファの映画を長らく敬遠することになるのだった。後にそんなこだわりを捨て、ユンファの映画もほとんど観ることになるんだけどね。
とにかく様々なモノ、想いが結集した一大"マスターピース"であり、80年代後半から90年代初頭にかけての、香港映画最後の黄金期の幕開けを告げる作品だった。
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